若年性認知症
若年性認知症とは
若年性認知症は65歳未満で発症した認知症を指します。
原因としては脳こうそく、脳出血などによる脳血管性認知症、アルツハイマー病に伴うアルツハイマー型認知症、脳の前頭部側頭部が委縮しておこる前頭側頭型認知症、頭をぶつけるなどの外傷からおこる頭部外傷後後遺症などがあります。
高齢者認知症との違い
高齢者の認知症との違いは
〇 発症年齢が40歳から60歳と若く、平均51歳くらいです。
〇 男性に多い
〇 体力があり活動が可能
〇 経済的問題が大きい(休職、退職により収入が断たれる可能性がある)
〇 受診に時間がかかる(認知症だとは思わずに専門病院に行くのが遅れる)
症状
症状は中核症状(基本症状)と周辺症状(2次的症状)があります。
基本症状の代表例は、新しい記憶が薄れる、時間や場所がわからなくなる、判断力・思考力・理解力の低下 などがあります。
2次的症状では、徘徊、妄想、幻覚、不安・イライラ・うつ症状などがあります。
早期受診
認知症の疑いがあった場合は、まずは早急に病院で検査を受けましょう。その症状がただの加齢による物忘れなのか、それとも本当に認知症なのかは医師の診断を受けなければ正確にはわかりません。
認知症でもっとも多いアルツハイマー型認知症の場合、その進行は比較的ゆるやかですが、完全な治療が難しいことからも、できるだけ早期に発見して対策を打つ必要があります。まずは病院で診察してもらい、より詳細な検査が必要な場合は紹介状を書いてもらい大きな病院で診察を受けましょう。
ひろみのひとこと
厚生労働省の介護家族に対する生活実態調査では、
〇 最初に気づかれた症状はもの忘れ(50.0%)、行動の変化(28.0%)、性格の変化(12.0%)、言語障害(10.0%)であった。
〇 家族介護者の約6割が抑うつ状態にあると判断された。
〇 若年性認知症発症後7割が収入が減ったと回答した。
〇 多くの介護者が経済的困難、若年性認知症に特化した福祉サービスや専門職の充実の必要性を記載した。
この結果からも若年性認知症患者、ご家族の大変さがうかがえます。
ひろみの介護としても皆様のお役に立てるよう、サポートを続けていきたいと思います。