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高齢者のうつ病について

うつ病とは

 

うつ病とは、脳の働きに何らかの問題が起きた状態であると考えられています。

〇抑うつ気分
〇興味または喜びの喪失

〇食欲の減退あるいは増加、体重の減少あるいは増加
〇不眠あるいは睡眠過多
〇精神運動性の焦燥または制止(沈滞)
〇易疲労感または気力の減退
〇無価値感または過剰(不適切)な罪責感
〇思考力や集中力の減退または決断困難
〇死についての反復思考、自殺念慮、自殺企図

上記のような症状が複数、ほとんど1日中、ほとんど毎日、2週間以上続いていて著しい苦痛または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能障害を引き起こしている場合にうつ病といわれます。

 

うつ病の身体症状

 

うつ病では精神的症状の他にも身体的症状が現れる場合があります。

〇睡眠障害
〇疲労感・倦怠感
〇食欲の減退
〇動悸・息苦しさ・口が渇くなど
〇頭や肩、腰などの「重さや痛み」

 

高齢者のうつ病

高齢者の場合、認知症と初期症状が類似する場合があるので、勘違いされることもあります。

高齢者のうつ病症状

 

高齢者のうつ病では頭痛やめまい、食欲不振、肩こり、吐き気、耳鳴り、しびれなどの身体的症状を訴えることが多いといわれています。
検査を受けても特に異常が見当たらず、直接的な原因がわからないこともあります。

気分の落ち込み、不眠や体重減少などがみられても、理由が分からずそのまま放置され続け、症状が悪化してしまうケースもあります。

 

高齢者のうつ病発症原因

 

高齢者のうつ病になる原因としては、環境的要因と、心理的要因の2つが主な原因となり発症することが多いといわれます。

環境的要因

〇定年退職した
〇仕事がなく、特にやることがない
〇子供が独立した
〇引っ越しなどで環境が変化した
〇家族や親戚、友人に会える機会が少ない
〇夢中になれる趣味がない

心理的要因

〇妻・夫が亡くなった
〇長年飼っていたペットが亡くなった
〇重い病気にかかった
〇病気がなかなか治らない
〇病気の後遺症がある
〇夫婦の性的関係がなくなった
〇友人や親戚から悪口を言われた

 

うつ病の治療

 

うつ病の治療としては

〇生活環境の調整
高齢者のうつ病原因の一つに環境的要因があります。患者が活力を取り戻せるような環境を整えてあげたり、引っ越し先の新しい家でくつろげるように工夫したりすることが効果的です。生活環境の調整には家族のサポートが必要ですが、症状がかなり進行しているケースでは、必要に応じて病院への入院も検討すべきでしょう。
本人に無理をさせないことも重要ですが、高齢者のうつ病の場合、休ませすぎることを避ける必要もあります。高齢者は気力や筋力が衰えやすいため、何もしない期間が増えると、認知症になったり寝たきりになったりすることがあります。ゆっくり休んでもらいつつも、時折外に連れ出すなど、心身に適度な刺激を与えられるような機会を与えてあげることが重要です。

〇薬物療法
抗うつ剤などを使用するのが基本ですが、抗うつ剤の中には、血圧を上げたり尿が出にくくなるなどの副作用のあるものがあります。医師に相談し、それぞれの健康状態に応じて抗うつ剤を選んでもらいましょう。

〇精神療法
患者との接し方などは必ず専門医に助言をもらいましょう。病院に行き話をするだけでも気持ちが楽になります。介護サービスを利用し他の方とお話をしたり、外出して太陽の光を浴びることも重要です。
1人1人状態や症状が異なりますので、専門医の指示に従い治療を進めて行きましょう。

 

ひろみのひとこと

 

高齢者のうつ病では、否定ではなく肯定することが重要です。よく話を聞き、共感してあげることで安心感を与えることができるでしょう。
ご本人はもちろん、ご家族にも辛さがあると思います。

一緒に住んでいないご家族や、仕事などで家を留守にする時間が長いなど家庭によって状況はさまざまです。

地域のサポート、介護サービスなど社会資源を利用し、無理のない生活を送っていただきたいと思います。

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