看取り介護
看取り介護
『看取り』とは、近い将来、死が避けられないとされた人に対し、身体的苦痛や精神的苦痛を緩和・軽減するとともに、人生の最期まで尊厳ある生活を支援すること。
これまでは終末期になると、入院を余儀なくされ、少しでも生命を維持することが優先されてきました。
そうした状況を踏まえ、その人らしい最期を迎えるために、医師の指示による疼痛緩和等の処置を適切に行い、自宅や施設で静かに死を迎える「看取り」の考えが広がりました。
国民の意識
厚生労働省の終末期における意識調査では「最後まで自宅で療養したい」と答えた方は約1割です。
しかし自宅で療養して、必要になれば医療機関等で療養したいと答えた方を含めると約6割の方が「自宅で療養したい」と答えています。
自宅で療養が困難だと思う理由では
1、介護してくれる家族に負担がかかる
2、症状が急変した時の対応に不安がある
3、病状急変時すぐに入院できるか不安である
となっています。
実際には病院で亡くなる人の割合は約8割となっています。
自宅で看取りを行うメリット
自宅で看取りを行うメリットとしては、家族と一緒に居られるということ。
病院で療養するよりも経済的負担も少ないです。自宅に居ることで安心感があり、ご本人も精神的・肉体的負担も少なくなります。
ご家族も離れている時間にご本人が病院で苦しんだり、不安になっていないかと心配することが少なくなるといえます。
デメリット
ご家族の負担は増えてしまいます。病気の状態にもよりますが介護の負担、精神的負担が増えます。
場合によっては仕事を辞めなくてはいけなくなったり、引っ越しをしなくてはならない場合もあります。
終末期ケア
ターミナルケアと緩和ケア、看取り介護の違いとしては、医療保険・介護保険の違いはあり、医療として苦痛を取り除くこと、介護として苦痛を取り除くことが違いといえます。残された時間を平穏に充実して過ごせるように最大限ケアサポートをしていくと言う意味では同じです。
本人の意思を最大限尊重できるような環境を作っていくことが大切です。
ひろみのひとこと
私も夫を自宅で看取りました。父と母は病院で看取りました。さまざまな家庭環境、考え方がありますので一概にこれが良いということはありません。ご本人さま、ご家族さまが安心して思った通りの最後を迎えられるよう最大限サポートしていきたいと思います。