杖の選び方
杖の利用目的
一般的な杖(T字杖)の使用目的はバランスを補助することです。
杖を使用することで支持基底面が広がり、安定して歩くことができます。
杖の選び方
一般的な杖(T字つえ)の選び方をご紹介します。
杖は長すぎても、短すぎても使いづらく
身長の半分(身長÷2)に2~3cmを足した数字が長さの目安になります。
158cmの方なら 158÷2+3=82cm となります。
まっすぐ立った時に、肘が少し曲がるくらいの長さがちょうどよいです。
杖の種類
杖の種類には
〇アルミ製
現在、杖の中で一番多い素材になります。
伸縮式や折りたたみ式などがあり、長さの調節ができます。
〇カーボン製
アルミ製よりも軽く、強度もありますが、アルミ製よりも高価になります。
伸縮式や折りたたみ式などがあり、長さの調節ができます。
〇木製
木目が美しいく色合いもきれいです。
カーボン製やアルミ製よりも重く、長さの調節、折りたたみなどはできません。
杖の太さ
一般的には19mm~20mmの杖が多いです。太型の杖でも22mm~24mmほどです。
太型の方が安定しますが、重くなります。
握り部分
グリップと呼ばれる握り部分にも、アクリル樹脂製、ソフト樹脂製、木製などがあります。
握り部分の形にも微妙な違いがあります。
実際に握って、自分に合った物を選ぶのがよいでしょう。
杖を使った歩行
杖は痛みのない側の手で握ります。
杖を前方に突き→痛い方の足を出す→痛みのないほうの足を出す。
杖の間違った使い方
杖を使う際に注意したいことは、使用方法を間違えて使用することです。
杖はバランス補助を目的として使用されます。
杖に全体重をかけたような使用のしかたをすると転倒や怪我の恐れがあります。
使用目的によって杖の種類を変更したり、歩行器や車いすを使用するなどの対応が必要になります。
ひろみのひとこと
地域によっては社会福祉協議会からT字つえを無料でもらえるなどのサービスがあります。
※墨田区では墨田区在住、75歳以上、杖使用の必要がある方、1回限りなどの条件
T字つえ以外にも、歩行補助つえ、シルバーカー、歩行器なども歩行が困難な方には便利です。
介護保険レンタルでは歩行補助つえ、歩行器があります。
シルバーカーなども市区町村の補助がある場合もあります。
※墨田区では生活支援日常生活用具として、介護保険「非該当」と判定を受けた方に対して、シルバーカーなどの支給があります。
自身の症状や身体の状態に合わせて使用する杖などを選びましょう。
使用する前には、担当医やリハビリの先生、ケアマネージャー、福祉用具相談員に相談しましょう。